前回<アオネバ渓谷編>の続きです。
さて、アオネバ渓谷で花の楽園を堪能したあとは、いよいよ金北山~白雲台を目指します。
縦走路に入っても次々に現れる花々。
フキノトウもたくさん生えていて、普通よりデカイ気が…。
スクリームに出てきそうなシャレ杉。
残雪もあるけど難なく通過します。
木の根元から雪が溶けて丸い穴が開く「根開き」は春の訪れを感じますね。
最初のピーク「マトネ(標高937m)」に到着。ここからいよいよ稜線がはじまりますが、ここに来るまでに「強風で引き返してきた」方2組とお会いしていたのでここからは覚悟を決めて進みます。
遥か彼方に雪化粧した金北山がくっきり見えますね。今日はいくつかのピークを越えてあそこまで行きます。
笹薮はあまり好きではありませんが、この日ばかりは強風を凌いでくれるありがたい存在。それに佐渡島には熊はいませんからね。
熊どころかサルもイノシシもおらず、花芽を食べる鹿やカモシカも生息していないのでこれだけ豊富な花々が楽しめるんですね♪
ひらけた場所に出ると両津港が見渡せます。
ただ稜線に出たとたん風が強くなり…
遮る木がなくなると猛烈な風に体を持っていかれます…。
小股沢のコル。風がなければこの荒涼とした風景の中を最高の稜線歩きが楽しめそうですが、この日は体を縮めて飛ばされないように一歩一歩進むので精一杯。少しでも降雨があれば迷わず撤退でしたが、雨の心配はなさそうなのでそのまま進みます。
同じような写真が続きますが、強風に耐えて「真砂の峰」に到着。写真で見るとのどかな風景に見えますが実際は暴風が吹き荒れていて、ここが一番ヤバかったかな。ヅラが飛ばされるかと思いました。笑
この日は佐渡だけでなく、全国的に強風が吹き荒れ、各地で火災や山火事が起きていたらしいですね。
カメラを取り出す余裕もなかったので写真がありませんが、強風の中を3kmほど歩いてなんとかザレ場を抜けました。
天狗の休場まで来ると少し風もおさまったので両津の街並みを眺めながら一息つきます。
アオネバで飽きるほど見たのであまり写真を撮ってませんが、相変わらずカタクリが咲き乱れています。
ショウジョウバカマも咲いてますね~♪
金北山がだいぶ近づいてきました。
夏道と残雪ルートの分岐点は、残雪ルートへ。
鏡池は雪に埋もれています。
目の前に金北山が見えました。あとはあれを登るだけ!…ですが、思っていたより傾斜が急で一抹の不安を覚えます…。
あやめ池。池の境界線がわからず、雪を踏み抜かないようにできるだけ端っこを歩きました。
最後の難関に到着。笑
念のため装着した軽アイゼンは雪が緩んでいてぜんぜん効きませんでしたが、キックステップが切ってありロープも確保されていたのでありがたく使わせていただきます。
これを越えれば頂上!
ではなく、頂上はもうちょっと先でした…。
今度こそ金北山頂上(1,172m)に到着!
山頂には金北山神社が建てられています。
神社が風を遮ってくれたのでここで昼食。ずっと風に煽られていたので頭もボサボサです。笑
ここから先は整備された林道を白雲台まで歩くだけ。ちなみにここは防衛省が管轄している道路なので、事前に自衛隊への届け出と通行許可証の携帯が必要です。写真撮影は控えましたが、巨大なレーダーなどが設置されていました。
のんびり林道を歩いているとここでもザゼンソウの群生。最後まで楽しませてくれますね。
最後に自衛隊のゲートをくぐってゴール。
白雲台交流センターに到着。
今日はもうバイクも運転しないので、当然こうなりますな!
次の日もちょこちょこと別の山に登ったりしましたが、そろそろ登山ネタも飽きてきたと思うので登山編はこれにて終了。