温泉好きの友人から「ここの湯はとにかく素晴らしいから、ぜひ行ってみて」と教えられていた宿『益成屋さん』に行ってきました。
こちらは江戸時代からつづく老舗旅館だそうで、さすが風格がありますね。玄関の上にこんもりと積もった雪が今年の雪の多さを物語っています。
宿の中も歴史を感じさせるつくりですが、館内は掃除が行き届いており隅々まで磨き上げられている印象。
ただ、3階まで階段のみなので足腰の弱ったお年寄りの方にとっては少しつらいかもしれません(手すりは両サイドにあります)。
お部屋は床の間など格調が高い調度品が整えられ、とても贅沢な気分になります。この時期お炬燵があるのも嬉しいですね!
全ての客室は隣室が無い贅沢な構造ということで、部屋にはいると周りに全く人の気配がしないほど静か。すぐ近くに観光客であふれる賑やかな湯畑があるとは思えません。
また、こちらの女将さんが作られている押し花が素晴らしく、館内の至るところに色鮮やかな押し花が飾られています。
「お着きのお菓子」も押し花のおせんべい!綺麗で食べるのがもったいないくらいです。
「本間」に入る前に「次の間」があったりして重厚な歴史を感じますが、扉を隔てた洗面所とトイレは現代風で清潔そのもの。和の雰囲気を損なうことなく、快適さも共存させているところはさすがです。
こちらのお宿は全室貸切り風呂が付いているのも嬉しいポイント!貸切風呂の大きな鍵のを持ってさっそくお湯をいただきに行きます。
庭園貸切風呂の源泉は湯畑から引いている温泉。大浴場の方は白旗の湯を源泉としているので、1つのお宿で2つの源泉を楽しむ贅沢が味わえます。
貸切風呂に浸かりながら雪景色の庭園を独り占め。
続けて大浴場へ。大浴場は数年前にリニューアルされたとのことで、脱衣場も広くて清潔。
浴槽は檜の一級品が使われ良い香りに包まれています。草津温泉に6つある源泉のうち、唯一白濁した温泉の「白旗の湯」が源泉。白旗の湯の肌当たりの良さは草津一じゃないでしょうか。
さて、温泉に浸かりすぎて少しぐったりしてしまいましたが、おまちかねのお夕食。個室でいただけるのでゆったりとお料理を楽しませていただきました。
私の大好きな恵比寿の瓶ビールもあってさらにテンションアーップ!
夕食を食べ過ぎてしまったので、夜の草津を散策しましたが夜は気温がぐっと下がりますね。夜出歩かれる方はしっかりとした防寒対策が必要です。
翌朝は雪が降りしきり、車の気温計もマイナス9℃を指していました。北軽井沢より寒いか、それ以上かも…。
朝食も一品一品丁寧で美しいお料理です。
朝食のお部屋は押し花ギャラリーにもなっていて、ここだけ春のようですね。
朝食を終えて部屋に戻ると淹れたて珈琲のサービスが。朝食後の珈琲が欠かせない私には何より嬉しいサービスです。
滞在中はいたるところに心遣いが感じられて、本当に良いお宿でした。
滞在初日は館内でも、大浴場でも、他のお客さんにまったくお会いせず、話し声が聞こえてくることもなかったので「私達以外にだれも泊まっていないんじゃないか」と思うくらい静かでしたが、朝食の席で他に4組のお客様にお会いしたので、宿のつくりが静けさを保つようなつくりになっているんですね。
コテージからは車で30分ほどですので、北軽井沢へお越しの際はぜひ草津温泉もお楽しみください。
草津温泉『益成屋』さん