消防署から「消防法令が改正された」との連絡を受け、消防設備を見直しました。
消防法令の何が変わったかというと、旅館・ホテル等において、いままでは一定の条件を満たしていれば自動火災報知設備の設置義務はありませんでしたが、平成30年4月1日からはすべての施設において自動火災報知設備の設置が義務付けられました。
…と、あれ?もう4/1過ぎてるけどそんなのんきなこと言ってて大丈夫なの?とお思いかもしれませんが、ウォールデンの場合は今シーズンの営業が開始される7月21日までに完了していれば問題ありませんでのご安心ください。
逆に言うと、いま営業している宿泊施設は民泊も含めてすべてこの「自動火災報知設備」を設置していなければ違法となりますので、注意が必要です。
これらについては、「違反対象物公表制度」というのがあり、建物の火災危険性に関する重大な消防法令違反のある施設を総務省消防庁の公式サイトで公表しているので、気になる方はこちらでチェックされてもいいですね。
違反対象物公表制度
私もざっと目を通してみましたが、公表されている建物の中ではやはり自動火災報知設備の未設置が多いようです。
というわけで半年前から自動火災報知設備についていろいろ調べていたのですが、受信機や制御装置を含めた本格的な自動火災報知機設備システムを構築すると100万円以上の費用がかかってしまうのですね。
もちろん、お客様の安全が第一ですから必要であれば金額は関係ありませんが、いくらなんでもうちの規模では過剰設備です。で、消防署でお話を伺ったところ、うちの規模では特定小規模施設用自動火災報知器で問題ないとのこと。
まぁどこにいても全部屋が見通せるくらいの小さな建物なので、ご利用のお客様もそこまで心配されていないかとは思いますが、恐いのは夜、寝ている時です。
部屋の扉を閉めて寝ているときに、他の部屋や台所から出火した場合、扉の向こうで報知機が鳴っていてもぐっすり寝ていたら気づくのが遅れる恐れがあります。それを防ぐために、今回は、連動型の感知器を設置しました。
これであれば、万が一火事になったとしても、自分の寝ている部屋の報知機が鳴り響きますから、気づかないことはありません。
見た目は今まで設置していた住宅用火災警報器と似ていますが、性能(と金額)は桁違いです!
和室と洋室に煙感知器を一つずつ設置。
それから、キッチンには熱感知器を設置しました。
最後に作動試験をしましたが、ちゃんとタイムラグなく全部屋連動して鳴り響きました。
もしご滞在中に誤って警報を作動させてしまっても、警報停止ボタンを押せばすぐに全部屋鳴り止みますので、ご安心ください。
もちろん、火災報知器があっても火災の発生を防ぐことはできませんので、火の元に気をつけ、楽しく安全にご滞在をお楽しみくださいませ。